同期は蓋を開けたら溺愛でした

「かわいいな」

「もう」

 腕を回されたまま、大友もベッドに体を預けた。

「何もしないから、一緒に寝よう」

 とろけた顔だけれど、少しだけいつもの大友だ。

「うん」

 顔を私の肩に擦り付けてから、上目遣いで私を仰ぎ見る。

「キス、して?」

 小さな子どもみたいに甘える大友に胸をときめかせる。
 チュッとすると、へへっと笑った。

 かわいいのは大友だよ。
 こんな顔、いつもはしないくせに。

「深い、キスはいつする?」

「えっ?」

 突然の質問にたじろぐ。

「だって、そういうの初めてする時は……」

 爆弾を落としておいて、眠ってしまいそうな大友を揺さぶる。

「ちょっと! 最後まで話してから眠って!」

「……記憶に残る場所でしたいだろ」

 そこまで言うと寝てしまった。

「何よ、それ……」

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