同期は蓋を開けたら溺愛でした
結局、晩ご飯はコンビニで適当に買って帰宅する。
言葉少なにアパートまで来て、ドアの内側に入った途端にどちらからともなくキスをした。
手にしていた袋やバックは力をなくした腕から離れ、下へと落ちていく。
崩れ落ちそうになる体を支えられ、優しくゆっくりと深いキスを交わした。
角度を変え、何度も重ねられてから唇を食んで離されると小さく聞かれる。
「こっちのキスは、嫌?」
「嫌じゃ、ないけど……。変な気分になるからヤダ」
恥ずかしくて両腕で顔を隠す。
「はは……煽るよねー。相変わらず」
「あおる?」
「や、こっちの話。嫌じゃないならもっとしたいんだけど、キス」
「でも……」
力なく訴えても甘い大友には敵わない。
「手、退けて。拒否されてるみたいで悲しくなる」
顔の前にあった腕を取られ、大友の首に回されると、再び重ねられた。