同期は蓋を開けたら溺愛でした

 目を開けると真っ暗の中に薄明かりが灯っていた。
 私のすぐ隣で小さな灯りを頼りに本を読んでいる大友を視界に捉える。

「本……」

「ん?」

「読むならもっと明るくしなきゃ目が悪くなるんじゃない?」

「ああ。起きたのか」

「うん。今、何時?」

「夜中の11時くらい。よく寝てた」

「ん……」

 目をこすってまどろんだ時間を行ったり来たりする。
 未だ、ぼんやりする私に、そういえば。と言われ、細長い箱を渡された。

「これ……」

「脱衣所に置きっ放しだったから、ラッピングされてた箱に入れておいた」

「うわ……私、最悪だね」

 もらったプレゼントを置き忘れるなんて……。

「いや、大事だから風呂の前に取ったんだろ? そのくらい分かる」

「でも……」

「恵麻の性格知ってるから、付けたまま風呂に入らないだけ大事にしてるんだろ」

「私に、甘過ぎだよ」

「そう?」

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