同期は蓋を開けたら溺愛でした
「好きだよ。恵麻。俺と付き合って」
胸がキュンとして小さく答えた。
「うん。私も、雄と一緒にいたい」
「ああ。……ヤバイ。にやける」
大友は私から体を離して口元に拳を当てた。
今さらな会話のはずなのに、心はこそばゆい。
「これで彼女って言われても照れない?」
「それとこれとは別」
「俺の、彼女だろ」
「う、ん」
やっぱり、なんだかくすぐったい。
返事を僅かに躊躇した私に大友はこぼす。
「なんで間があるんだよ」
わしゃわしゃと頭をかき回されて「照れるよ」と小さく訴える。
動きを止めた大友が自身に言い聞かせるように口を開いた。
「俺、恵麻の彼氏……」
ジッと大友の目を見つめるとそらされた。
「そうだな。照れる」
そう言うと私を抱き寄せて頭にキスを落とした。