同期は蓋を開けたら溺愛でした
「さあ。飯、食べよう。これが朝飯なのか晩飯なのか、もはやよく分からないけどな」
苦笑する大友が、何かを切り替えたみたいにいつも通りで、なんとなく不貞腐れた声が出る。
「もっと、ここに来るのとか、躊躇すると思ったのに」
「ん?」
「だって、同期の関係にもう絶対戻れないんだよ?」
「ああ」
気怠げに返答され、甘い雰囲気も吹き飛んでしまった。
ただの同期としての、さっぱりした大友と、甘く濃厚な夜を過ごした雄。
同じ人物のはずなのに、甘ければ甘いほど急に私の中で不適合が起こって混乱する。
だからなのか、私は今さらな発言をし始めた。
「私の一番の理想は、理解ある女性と結婚した大友と、ずっと戯れ合う同期でいるって……」
「その関係に戻りたい?」
試すように言われ、揺れる瞳で大友を見る。