同期は蓋を開けたら溺愛でした

 朝になっても、甘くまどろんだ温もりから抜け出せない。

 私に腕を回したまま眠る、大友の頬に触れる。

 精悍な顔つきが緩んでいるのが愛おしい。

 そっと唇を重ねると、寝ぼけているのに大友は私を抱き寄せた。

「ん……恵麻、くすぐったい」

 抱き寄せられた胸元に顔をうずめ、幸せを噛みしめた。

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