孤独な私が愛を見つけたら
「そう、吉田さんがご馳走してくれるって誘ってくれたの。」

そうか…、私は吉田さんをチラリと見る。

私はきっと2人きりを避けるためにカモフラージュで呼ばれたのよね。

もう…、それなら私を巻き込まないでほしい。

やっぱりどこかで抜け出そう。

でもここまで来てしまったのだから、開き直ってご馳走にはなろう。

かなりお腹の空いていた私はふっと思う。

それぐらいは許されるだろうと頭で割り切った。

私はそんな事に頭を巡らしながら、仕方なく席に着くと三井さんの方を見る。

何故か三井さんは私から視線を逸らす。

その様子から、三井さんも吉田さんの事を憎からず思っているらしい…、そう感じた私は、また頭の中で考える。

食べ終わった後で、さり気なくトイレに立とう。

そしてそのまま…。

< 15 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop