孤独な私が愛を見つけたら
そして私の方をくるりと振り返った吉田さんに頭を下げた。

「今日はありがとうございました。」

「えっ?」

それと同時に吉田さんに背を向けて走り出す。

吉田さんが私を呼ぶ声が背中から聞こえたような気がした。

何だかこないだから逃げ出してばかりだ。

そんな事を思いながら、しばらくして私は歩を緩める。

吉田さんは虚を突かれたようで、追いかけて来る気配はない。

何だか自分の意に反して、最近周りが騒がしい。

どういう事なんだろう。

何だか面倒くさい。






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