孤独な私が愛を見つけたら
私は目をぱちくりしながら、視線を落とした。

「宮田はそのままで良いんだ。」

坂下さんの言葉に、吉田さんがうなずく。

「これは俺達の勝負なんだから。」

私は坂下さんの言葉に、天を仰いでから声を発した。

「そろそろ仕事をしませんか?」

すると坂下さんと吉田さんは顔を見合わすと、同時に楽しそうに笑い出した。

「なかなか手ごわいですね。」

「宮田らしい。」

そこでがらりと雰囲気が変わった。

今度はちゃんとした打合せらしい言葉が飛び交うようになった。

そんな雰囲気にやっと私も落ち着きを取り戻した。





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