孤独な私が愛を見つけたら

「だからそれに宮田自身で気が付くために、恋愛はもってこいだと思うんだけれどね。」

私は三井さんの言葉に押し黙ってしまった。

「私の見立てでは、坂下くんも吉田さんも合格点よ。あの二人のうちならどちらを選んでも人間的に信頼できると思うわ。まあ、タイプは違うけれどね。」

「三井さん、他人事だと思って楽しんでいますよね？」

「まあ、それは否定しないわ。でも本当に宮田の事は心配している。」

私は肩をすくめる。

「宮田、これから私とプライベートなお付き合いを始めない？」

今度は首をかしげる私。

「会社の外でも会わない？今まではそういう事を宮田が避けていたのを感じていてから、無理に近づかなかったけれど…。」

「ええっ、私は今のままで良いんですけど。」

私は思わず出た言葉に、三井さんの反応を見る。

「もう宮田に合わせるのを辞める事にする。」