孤独な私が愛を見つけたら
坂下さんは私の横の椅子に腰を下ろした。

思わず身体を引いてしまう私。

「私は吉田さんも坂下くんもどちらも応援するわ。どっちが宮田に恋人として選ばれるかしらね。」

坂下さんと三井さんの視線が私に向いた。

「何を言っているんですか、2人とも。」

「これからはどんどん4人で出掛けましょうよ。」

楽しそうに三井さんが私に言った後、坂下さんを見る。

「そうだな。まあ、本当は宮田と2人で出掛けたい所だけれどな。」

坂下さんは余裕を見せながら、三井さんにアピールする。

「いくらでも抜け駆けしてもらっても結構よ。」

「その余裕の台詞は三井にしか言えないな。」

楽しそうに坂下さんは笑う。

2人のそんな様子を見て、私は言った。

「じゃあ、三井さんと坂下さんがお付き合いをしたらいいじゃないですか。」

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