孤独な私が愛を見つけたら
坂下さんはムッとした表情を見せる。

「いつもは帰って寂しい一人晩飯の上司に、たまにはつき合おうという気持ちにはなれないのか?」

私はぐっと言葉を詰まらせる。

坂下さんにはこういう所があるんだよな…。

言葉は優しいが、こちらが断れないようなせりふ選びをする。

「そういう事で、俺は宮田が仕事を終わるのを待つことにする。」

私はどちらかというと、このままさっさと帰って寝たいと思うタイプなのだ。

こんな時間から上司に気を遣って飲みに行くのか…。

そんな事今更有り得ない!

生意気な思いが頭の中をよぎった。

「もう時間も遅いですから」

そんな風に正直に答えてしまう自分の笑顔がゆがむ。

「なあ、宮田。」

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