孤独な私が愛を見つけたら

三井さんはとても楽しそうに話す。

すると吉田さんの表情がパッと明るくなる。

「もちろんですよ。宮田さんの引っ越しの手伝いですか。それは良いですね。」

吉田さんは興味深そうに、坂下さんを見る。

「坂下さん、俺も良いですか？」

私の事なのに、どんどん別の所で話が進んでいく。

「ちょうど俺のマンションの横の部屋が空いているんですよ。」

「ええっ、それはずるいな。」

吉田さんは私の方を見た。

「そこに宮田さんは引っ越しをする事に決めたのですか？」

私は慌てて首を横に振る。

「とんでもないです。まだそんな具体的には…。」

でもそんな私の言葉を待っているような3人じゃない。

「いろんな意味で条件が良いと思うのよ。」