孤独な私が愛を見つけたら
私は有給休暇を取る事を決めた。

するとすっと身体を起こすことが出来た。

そしてベッドに座って、また天井を見つめる。

何か分からないモヤモヤが胸に立ち込める。

休むと決めた途端、身体が動くようになるなんて。

これはまるで…。

頭にカッと血が上ったように感じた。

まずい、早く会社に連絡を入れないと、自分が制御できなくなってしまうかもしれない。

「もしもし、宮田ですけど…。」

恐る恐るか弱い声で掛けた会社への電話に出たのは三井さんだった。

「どうした?」

三井さんは心配そうに聞く。

その声にまた涙があふれてしまった。

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