孤独な私が愛を見つけたら
「すいません、体調がすぐれなくて。今日はお休みさせてもらいます。」

やっぱり理由はこの表現が自然だ。

今の状態を短時間で的確に伝える自信がない。

三井さんは私の様子がおかしい事にすぐに気が付いたようだ。

「何?熱でもあるの?仕事が終わり次第、様子を見に行こうか?」

そんな優しい三井さんの声がとても嬉しい。

「いえ、来ていただいても出られないといけないので。今日はとにかくゆっくり眠ります。」

「分かった。無理はしないようにね。」

お名残り惜しそうに三井さんは電話を切った。

もっとこちらの様子を伺いたかった雰囲気をありありと残して。

「はぁ~。」

目をつぶって、大きく息を吐いてみる。

そしてまたベッドに身体をバタンと横たえる。

この感覚は…、会社に行く事を身体が拒否しているという事なんだろうか。

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