孤独な私が愛を見つけたら
しかし…。

「良いのよ。自然に話せるようになるまで待つわ。」

私の様子を見て、香織さんが言った。

「そういう気持ちが起こって来るってことが大事なのよ。」

「…はい。」

何となく私はうなずいてみる。

「でもマンションには行ってみましょうよ。外から眺めるだけ。もちろん坂下くんには会わない様に。」

香織さんはウインクする。

「はい。」

私はそう言うのが精一杯だった。








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