私の主治医はお兄ちゃん
優「美音ちょっとお腹押すな。」
そう言ってお腹を押してくる優也兄?
美「いったーい!グズン。」
優「ここか。」
そう言ってグリグリと押してくる優也兄。
もうやだ。
逃げたい。
優「美音、点滴頑張ろうか。」
美「だ、大丈夫!!」
……もうこれ以上は。
優「痛いの一瞬だけだから、な?」
そう言って準備に取り掛かった優也兄。
駿介も湊斗兄も部屋に入ってくる始末。
湊斗兄も帰って来てたんだ…
でも嫌がったら迷惑かけるよね。
嫌だけど…
わがままは言わないようにしよう…
私は溢れて来そうな涙を必死にこらえた。
準備が終わった優也兄は近づいてきて、腕を捲り駿介と湊斗兄は私を抑えた。
でも抵抗しない私を見てすぐに2人は少し力を弱めた。
優「よし、刺すから少し力抜いて!」
笑いながら優也兄はそう言ったけど、本当は点滴が怖すぎてそれを聞いてる余裕はなく…
すぐに優也兄は針を刺した。
美「……った。」
……めちゃくちゃ痛い。
我慢してるのに涙が出てきて。
そんな私を見て駿介は頭をポンと撫でてくれた。
しばらくすると薬が効いたのか、お腹が痛いのも無くなり、だんだんと増してくる眠気に勝てず、私は気付いたら眠っていた。