私の主治医はお兄ちゃん










あの楽しかったBBQとは打って変わって今日は夏休み最終日。



私はあることに焦っていた。


それは夏休みの宿題…


ほかの今日は全部終わってるんだよ…

でも…



数学が…


私苦手なんだよな…


美「プリントあと2枚…」


ほかの人からするとあっという間なんだろうな…


でも今日はまだお昼だし!
優也兄は今日帰り遅いし!


優也兄が遅いからご飯は食べなくていいか~

…めんどくさいし!





そんなことをのんきに考えながら始まった一人勉強会!


美「さ、三角関数…?」

なんだっけこれ…


えっと…えっと……




美「…わかんない。」


やばい。これ完全にお手上げのやつだ…






ピンポーン





ピンポーン





美「誰だろう…はーい。」


突然鳴り響いたインターホン。

私は急いでモニターを見ると…


美「駿介…今開けるね。」

私はすぐにエントランスを開けた。














駿「……で?優兄が遅いからご飯ちゃんと食べてるのか見に来てみれば…」


美「う…」


駿「数学の宿題が終わってない…と…」


美「ご、ごめん?」



駿「ハァ…後でちゃんと教えてやるからまず飯食え!」


あ~駿介絶対怒ってる…

私はとぼとぼとご飯を食べはじめた。









駿「美音…お前さ…」

美「ん?」


駿「ん?じゃねーよ。数学の宿題全部やり直し!!」


美「え!?」

だ…だって合計7枚もあるんだよ?
しかも字が小さくて問題多いから…



駿「お前数学壊滅的だな。本当。」

美「大丈夫だよ!!」

慌てて断る私だけど…
そんな私を見て駿介は笑顔で言った。


駿「ダメ。俺がみっちり教えてやるから…」




ま、待って!

それだけは…勘弁……

駿介の笑顔が悪魔の微笑みに見える…



こうして駿介との魔の勉強会が始まったのだった……







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