私の主治医はお兄ちゃん



駿「はい。美音は紅茶でよかった?」


美「うん。ありがとう。」


駿「あ、お菓子作ってきたんだよ。食う?」




え?駿介が作ったの?

しかもマカロンとか…



私より女子力あるし…

双子なのになんでこんなに違うんだろ…


神様…才能偏りすぎてますよ…






そんなことを考えてると駿介が心配そうに覗いてきた。


駿「ちょっと飛ばしすぎたか?」

美「ううん。大丈夫だよ?」




駿「じゃ、少し休憩したらまたはじめようか。」


美「うん。そうだね。」




あ…そういえばマカロンって食べるの初めてだなぁ…こんな味するのか。


美「ふふ。おいしい。」

私は思わず笑みがこぼれた。



駿「…そんな顔あんまほかのやつに見せんなよ?」


美「へ?」



ほかのやつ?


美「駿介…それってどういう意味…?そんな変な顔してた?」


駿「あーーもう…もう少し休憩時間取ってあげようと思ったけど予定変更。はじめんぞ。」




美「え!?も、もうちょっと休もうよ…」


駿「全くお前はほんとバカだよな。」




そう言って駿介は持っていた教科書で私の頭をバコンと叩いた。



美「いた!叩かなくてもいいじゃん!」


駿「お前の頭叩けば少しはバカが治ると思ってな。」



美「もー!そんなにバカバカ言わないでよ!バカ!」


駿「じゃーうましか。」



美「馬でも鹿でもない!」


駿「やっぱバカじゃん。」



美「なんでばかなのよー!」


駿介はやっぱり意地悪だ。









< 137 / 296 >

この作品をシェア

pagetop