私の主治医はお兄ちゃん
体育祭では開会式から始まる。
みんなの前に立ち紅組代表、団長として凛とした姿で前に出る駿介はたしかにカッコいい…
少し私が見惚れているとすぐに終わってしまった開会式。
そしてプログラム通りに競技が開始されていった。
莉「美音!私出番まだだから来ちゃった!」
美「来てくれたの!?じゃあ少しここでみんなのこと応援しようよ!」
莉「うん!!」
わざわざ逢いに来てくれた莉子と2人で並んで競技を頑張っている人たちを応援した。
美「ねぇ、莉子。私ちょっとお手洗い行ってくるね!」
莉「そっか!私もそろそろ参加種目だから入場ゲートのところ行こうかな。」
美「じゃあ途中まで一緒に行こ!」
そう言って私たちは途中まで一緒に行き、私はお手洗いの方まで向かった。
その途中。
なんか女の子達が集まっている様子が見える。
あそこは保護者がいるところだけど……
目を凝らして見てみると…
美「優也兄…湊斗兄……」
来てたんだ。
朝来なくていいって言ったのにな。
女の子達にちやほやされている。
まー駿介もだけど、優也兄と湊斗兄イケメンだもんね。
そう思いながらも私はお手洗いに急いだ。