私の主治医はお兄ちゃん



駿「……っ」



顔を歪めて痛そうにする駿介に駆け寄った。

美「駿介っ!!」


そうすると駿介は立ち上がり「大丈夫だから」と言ってくる。


でもなんだかすごく痛そうだし……みてられない。

すると駿介が口を開いた。



駿「お前らちょっと陰湿過ぎねぇ?こんなやり方。」


女「いや……」


駿「俺、お前らに断ったよな?それに美音には俺から無理に交換させたんだよ。」

…そんな。
無理になんて。


駿「せっかく俺が無理にでも交換させたのに邪魔するようなら……」

そう言いながらドンドンと女子達の方へと近づく駿介。

そして女子達のリーダーっぽい子の顎を食いっとあげて

駿「……ただじゃおかねぇから。」


そう言った。


その子は顔を真っ赤にして走って行った。

そして一緒にいた子達もその後を追うように走って行った。




駿「大丈夫か?ごめんな…俺のせいで。」


美「駿介のせいじゃないよ!それに……」


駿「……?」


美「ほんとに助けに来てくれたっ」


……うん。

それだけで嬉しかったよ。


団長やってて忙しいのに。


ありがとう。



美「でも……」






美「ここ。女子トイレの前だからそろそろ私達も戻ろっか。」


みんな心配してるだろうし?

駿介は顔を真っ赤にした。



駿「そ、そうだな。」





私達も再び戻る事にした。
< 147 / 296 >

この作品をシェア

pagetop