私の主治医はお兄ちゃん


美「鈴木くん、ありがとう!!終わったよ!」


鈴「なんでありがとう?こちらこそありがとう!」

そう言って鈴木くんはにっこりと笑った。



美「なんとなく分かった気がするんだ。」


鈴「??」


美「私ね、見た通り体弱くて…

いつも注射やら点滴やら嫌だなぁって思って受けてたんだ。」




美「でも、する方も痛いことって分かっててするのは良い気しないなぁって。

私のためにしてくれてるって考えて

嫌とかじゃなくて、ありがとうって思わないとなって鈴木くんと話してて思った!

ありがとう!!」



鈴「神崎って純粋なんだな。」


美「そ、そうかな?」

私がそう照れながら言うと鈴木くんが立ち上がった。


鈴「神崎ってさ、進学クラスの駿介と…付き合ってんの?」


美「へ??い、いや!!付き合ってるってないよ!!兄妹だし!!!」


私が焦ってそう言うと鈴木くんはびっくりした顔になった。


鈴「え!?そうなの!??いや、仲良いし、ハチマキも交換してたから付き合ってんのかと……」



美「アハハ!!鈴木くんって頭いいのにそーゆーとこ鈍感なんだねっ!」


私が思わず吹き出すと、照れながら鈴木くんは




鈴「じゃあさ、最後のクラス対抗、俺が1番だったら一緒に出かけない?そしたら俺も頑張れる。」


美「え?い、いいけど……」

そんな事でいいの??




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