私の主治医はお兄ちゃん
〜放課後〜
俺はSHRが終わった後、美音の教室へと向かった。
美「駿介!」
駿「おう。優兄が迎えに来てるって。」
美「そ…なんだ。」
駿「じゃ、行こうか。」
美「うん。」
そう言って立ち上がった美音は俺の方へ倒れた。
体が熱く頬も赤い。
駿「美音?体だるい?」
美「頭ガンガンする…気持ち悪い。」
駿「暑さにやられたか。」
俺は自分の水筒の中に氷だけ残っていたのを思い出し、それを常備している袋に入れた。
それをハンカチで包み美音の首元を冷やし、美音に飲み物を飲ませた。
美「駿…冷たい…」
駿「我慢しろ。優兄待機してるみたいだからこのまま運ぶな?」
そう言って俺は美音を抱き上げ優兄の所へと連れて行き、そのまま車に乗せた。
駿「優兄、美音軽い熱中症っぽい。」
優「今日暑かったからな。このまま病院行くか。」
美「大丈夫っ。駿介の方が…っ!」
駿「え?」
美「駿介足痛いんでしょ?それなのに本気で走ったでしょ?」
……美音にバレてる。
俺が何も言えずにいるとすぐさま美音は微笑んで言った。
美「でも……1位おめでとう!」
駿「……っ」
不意打ちすぎて俺は思わず顔が熱くなった。