私の主治医はお兄ちゃん
発熱

優也side




朝8時過ぎ。


突然の駿からの電話。
…なんかあったか?


俺が電話に出てみると何だか今日は学校があると勘違いしているようだった。



声が多少掠れてて少し息が荒い。

少し嫌な予感がした俺は急いで駿がいる実家へと向かった。








ガチャ。

優「駿?」

声をかけても返事がない。
部屋で寝てるのか?



そう思いながらもリビングへ行くとソファーにグッタリと座っている駿の姿があった。


駿「ハァ…ハァ…ハァ…」

息がだいぶ荒いな。

俺が駿の首元にそっと手を置くとかなり熱があるようだった。




優「駿。辛いだろうけど俺ンチ行こう。起きれるか?」


駿「……優兄?…ハァ…大丈夫。…ハァ…ケホケホ…」

そう言って起き上がる駿は今にも倒れそうだ。

俺は駿の体を支えて車に乗せた。


そしてすぐに車を発進させマンションへと向かった。











家に着いたなりすぐに駿介を俺のベッドへ横にし、診察を始める。


熱が相当高いな。


でもとりあえずまだ喘息は出てなさそう。


美音もだけど駿も喘息を持っているからもし発作が出たら大変だ。




駿「ハァ…ハァ…ハァ…」

荒い呼吸で辛そうに眠っている駿。


鳴り出した体温計をそっと脇から取り出すと39.7°Cだった。

優「だいぶ高いな……」


この様子だとまだ上がりそう。
上がりきるまではそっと寝かせておくことにした。









そして病人がもう1人……

美「ハァ……ハァ……」


優「美音…」






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