私の主治医はお兄ちゃん
帰ってきて2人の様子を見てもなお辛そうな2人。
インフルエンザで間違いはないだろうけど…
検査しない訳にもいかない。
病院に連れて行くのも手だけど、今の2人の状況を見る限りはキツそうだ。
インフルエンザの検査は多少痛みが伴うから駿ならともかく美音は誰か抑え役が必要だよな。
それを駿に頼む訳にもいかねぇし……
ま、インフルエンザはあまり早く検査しても陰性になってしまう可能性があるからお昼過ぎに検査するか。
まず水分補給させねぇと。
駿は割と飲んでいたみたいだけど、問題は美音か。
コンコン
優「美音?もう一度お熱測ろうか。」
美「やぁ〜だ……」
熱が出てぐずぐずの美音。
俺は美音の脇に体温計を挟んだ。
優「美音、今あつい?さむい?」
美「あつい……ケホケホ」
あついって事はこれ以上はあがらねぇな。
優「じゃあ氷枕と冷えピタもってくるからね。」
俺がそう言うと美音はこくんと頷く。
そして俺は脇からピピピピッと鳴る体温計をとった。
優「39.9°C……キツイな。」
俺がそう声をかけてもハァハァと言う息遣いのみ。
とりあえず熱を下げるダメに氷枕と冷えピタで美音の体温を下げ、今度は駿の寝ている俺の部屋へと向かった。
ガチャ
湊「兄貴ー」
駿の様子を見に部屋に入った瞬間玄関が開き湊斗が来た。