私の主治医はお兄ちゃん
ピピピピッ
優「みせて。」
優兄はパソコンをカチカチと打ちながらそういった。
すぐに体温計を取り出して優兄に見せると少し険しい顔をした。
優「38.2℃…まだ下がんねぇな。」
駿「ごめん…」
優「謝るな。誰だって調子のすぐれないことはある。」
駿「ん…」
でも…なんか自分がこんな状況になると「迷惑かも…」って思う美音の気持ちが痛いほどわかるな。
優「駿3つ頑張ろうか。」
???
優「ちょっと準備してくる。」
そう言って優兄は部屋を出て行った。
3つ…ってなんだろう。
せめて何をするか言ってから準備してくれよ…
美「駿介…大丈夫?」
駿「ああ、美音はなんでいるの?」
美「え…私もインフルになっちゃって…喘息出ちゃったら危ないから一人にしておけないってさ。」
駿「そっか…ごめんな。美音にも心配かけたよな。」
俺がそう言うと美音はクスクスと笑い出した。
美「私には謝るなって言うくせに!」
駿「確かにそうだな。」
美音に笑いかけてもらって元気が出てきた頃、優兄が戻ってきた。
優「おまたせ~」
駿「別に待ってない…」
優「つれないなぁ…さ、始めようか。」
駿「何すんの?」
優「さぁ~?」
そう言ってニヤニヤする優兄。
優兄は美音側のカーテンを閉めた。