私の主治医はお兄ちゃん
美音と病室に2人きり……
今まではよくあったけど…
なんか俺も病人だと違和感。
駿「ケホケホケホッ…」
美「駿介…大丈夫??」
駿「ケホッ…だいじょ…ケホッ…ぶ」
美「でも咳酷いよっ!やっぱ…ナースコール…」
駿「大丈夫だから。俺ちょっと寝るわ。」
そう言って俺は美音側を背に横になった。
情けない。
美音に心配かけるとは…
全く何やってるんだよ、俺。
駿「ケホ…ケホ…」
それから間もなく昼食が届けられた。
……食欲ねぇ。
隣で美味しそうに食べる美音。
俺は起き上がり病室を出ようとすると
美「駿介!どこ行くの?」
駿「ちょっと…トイレ」
美「そう?大丈夫?」
駿「大丈夫だよ。」
心配そうな顔をしている美音に俺はニコリと微笑んで病室を出た。
暇だな。
屋上にでも行くか。
俺は暇な時間を潰すために屋上へ向かった。
風が気持ちいい。
屋上についた俺は近くにあったベンチに座った。
駿「暇だな。」
そう呟いてみてももちろん誰もいない屋上では何も帰ってこない。
駿「ケホケホッ」
そのまま俺はベンチに横になった。
天気がいい。
雲ひとつないじゃん。
それなのに病院にいる俺って……
ダサいなー。
1人ネガティブな気分になった。