私の主治医はお兄ちゃん
優「なぁ、駿。お前なんかあっただろ。」
様子がおかしすぎる。
ただ暇だからって事はねーだろ。
でもそう聞いても答えない駿。
するとタイミングよく体温計がなった。
優「とるぞ?」
そう言って駿の脇から抜き取りディスプレイを見てみると…
優「39.6°C……熱上がってんじゃねぇかよ。」
俺が怒るようにそう言っても
駿「ハァ…ハァ…ハァ…」
荒く呼吸するだけの駿。
世話のやける弟だ。
俺はそのまま駿を再び病室へと連れて行った。
美「ねぇね。駿介大丈夫なの??」
意識がなくただ苦しそうな息遣いをする駿介を見て心配する美音。
優「んー。とりあえず少し強めの薬で様子見るけど…」
そう言って俺は駿介に注射をした。
これでしばらくは大人しくしててくれればいいけど…
優「美音、もし駿介がまた病室出るようなことがあれば俺呼んで。俺いなければ湊斗でもいいから。」
美「わかった!!」
いつにもまして返事に力が入る美音。
何もなきゃいいけど、本当。
優「はぁ……」
ため息しか出ないよ、本当。
優「じゃあまた後で様子見にくるな。」
美「はーい!!」
そう言って俺は再び病室出た。