私の主治医はお兄ちゃん
もう15時か…
今日ラストまで外来だ。
美音や駿のとこに行けるのは夕食の時間かな。
念のため途中で湊斗に頼んでおくか。
その4時間後には俺の仕事はほぼ片付いていた。
そろそろ顔出すかな。
コンコン
優「ちゃんと晩飯食べてるか~?」
そう言ってのぞき込むけど…
美「優也兄…」
寂しそうにする美音といまだに眠っている駿。
優「駿はまだ起きないのか?」
美「うん…」
優「美音そんな心配するなって!ちょっと診てみるから。」
俺はすぐに駿の腋に体温計を挟んだ。
そして首元に触れてみる。
脈も落ち着いている…
優「熱は37.8℃か…」
なりだした体温計を見てそう言った。
何ならインフルになってからここ数日で一番落ち着いている。
優「美音、今は駿介さっきの薬で眠っているだけだから心配しなくて大丈夫だよ。美音はちゃんとご飯食べてゆっくり休んでて。」
美「うん……」
俺が微笑みながら話しても不安そうな美音の顔。
そりゃこんだけ寝てたら誰でも心配になるか。
やることがある俺らより美音の方が随分と長く感じるだろうし…
俺はしばらく美音のそばにいてあげることにした。