私の主治医はお兄ちゃん

駿介side






駿「ケホッケホッ…」


咳で目が覚めた。

外はいつの間にか暗くなっている。



てかいつの間にか俺ここで…


ふと横を見ると美音はぐっすりと眠っていた。






今何時だろう…

ふと形態のディスプレイを見ると2時過ぎ。




…喉乾いた。



駿「ゲホッゲホッ…」


本格的に喘息っぽくなってきた。





ここにいても美音を起こしちゃうかもしれない…




飲み物でも買いに行こうかな。




俺は止まらなくなった咳を隠すかのように病室をでた。








自動販売機は俺が今いる病棟と小児病棟の間にある。


俺は歩いて行った。




近くにあるナースステーションには誰もいなかった。



ま、俺には都合がいいんだけど…



俺は足早に小児病棟の方に歩き出す。


駿「ゲホッゲホッ……」




胸がヒューヒュー言っていて喘息が出始めていることがわかる。


早く買って早く病室に戻ろ。






すると…


湊「駿介?」


小児病棟の方から声がかかる。




声が聞こえる方向に目を向けると湊斗兄が驚いた顔をしていた。




湊「何してんの?」


駿「…いや。」


湊「ちょっとこっち来い!!」




そう言って俺は湊兄に空いている病室に連れていかれた。






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