私の主治医はお兄ちゃん
店「いらっしゃいませ。2名様ですね。こちらのお席へどーぞ。」
そう言って店員さんが誘導してくれた席はテーブルに可愛らしいピンクのお花が飾ってあってかわいらしい席だった。
美「わー!すごい!!」
駿「美音、好きなの頼めよ。」
美「うん!」
私が必死にメニューとにらめっこで何を頼もうか聞いていると…
女「ねぇね。あそこのカップルやばくない?」
女「彼氏チョーイケメンじゃん!」
女「彼女も可愛いし…こんなとこに一緒に入ってくれる彼氏ちょ~憧れ!」
近くで違う高校の制服を着た女子生徒たちがこちらをみながらそうしゃべっているのが聞こえた。
…私たちってカップルに見えるのかな?
駿介をそんな感じに見たことなかったけど…
確かに駿介って私の好みのお店とか一緒に来てくれるし
お料理だって上手だし…
意地悪だけど本当は優しいし…
運動神経もいいし勉強もできるし…
完璧だよね。
いつか優也兄も、湊斗兄もそうだけど…
彼女とかできるんだよね。
そうしたら今みたいに一緒に出掛けたりできなくなるのかな…
駿「……お。…みお。…おい美音!」
美「わ!」
駿「体調悪いのか?」
美「そ、そうじゃなくて…」
駿「どうした?」
美「何でもない!!何食べようかな~」
なんとなくで話をそらした。
でも本当に何にしよう。