私の主治医はお兄ちゃん
結局優柔不断な私は最後に
バナナキャラメルタルトと苺のスペシャルタルトで迷った結果、苺のスペシャルタルトに決めた。
美「苺のスペシャルタルトにする!」
駿「はいよ。飲み物は?」
美「んー。クリームソーダがいい!」
駿「タルトにクリームソーダかよ。まーいいや。」
駿はそう言うと「すみません。」と店員さんに声をかけた。
すると可愛らしい制服にエプロンをつけた店員さんが来て駿介は注文をしだした。
駿「バナナキャラメルタルトと苺のスペシャルタルト…あとコーヒーとクリームソーダ。……あ、シェアする取り皿ももらえますか?」
駿介が頼むと、店員さんは笑顔で対応してくれた。
店員さんが奥へ行くと……
駿「違った?」
多分違ったって言うのはきっと……
タルトのことだと思う。
いつも駿介は私の好きなケーキを2つ頼んで半分こしてくれるから。
美「んーん。どうしてわかるの?」
駿「俺とお前は嫌でも好みは似てるからな。」
嫌でもって……
そんな話をしているとタルトはすぐに届いた。
美「わー!美味しそう!!」
駿「だな。」
駿介はそれぞれのタルトを半分ずつにして私に分けてくれた。