私の主治医はお兄ちゃん






美「いただきます!」



そう言って私は目の前に並べられたタルトを頬張った。

そんな私を駿介は頬杖をつきながら微笑んでみている。



駿「美音お前ほんと幸せそうに食うよな。」


美「だって食べてるときは幸せだもん!」


駿「本当にすっげー食い意地。」


美「もう!うるさいなー!!」





そんな会話をしながら楽しんでいると…

店「お食事中失礼します。」


??

店「ただいまケーキやタルトをご注文いただいたカップルにサービスしてるのでよかったら…」


そう言って定員さんは可愛らしい袋に入ったハート形のマカロンを私たちに差し出した。


美「いや…私たちカップルじゃ…」

駿「ありがとうございます。」



私の言葉を遮るように駿介はそう言った。





美「駿介?」


駿「いや…カップルっていうか…それ以上か?」

駿介は意地悪そうに私に顔を近づけて、私の口元に付いたクリームを指でそっと取りそのクリームをぺろりと舐めた。



その行動に思わず私は顔が熱くなる。


そして店員さんもさっき私たちを見ながら話をしていた女の人達も顔が真っ赤だった。










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