私の主治医はお兄ちゃん
駿介side
美音と一緒に回れることになった文化祭。
俺の学校では文化祭はそれぞれコスプレをするという……
なかなか変わっている学校だ。
美音はアリスの服。
誰が選んだのかは知らないけど美音にこんな格好させるなんて……
あまり他の人に見せたくないとかそーゆー嫉妬心まで出てきやがる。
美「ね、ねぇ駿介!聞いてる?」
ふと考え込んでいるとタピオカを飲んでいる美音が膨れた顔をして覗き込んでいた。
駿「わ、わり!なに?」
美「これからミスコン、ミスターコン体育館でやるんだって!一緒に観に行こうよ!!」
あぁ……あれか。
そーいや、俺のクラスのやつも出るとか言ってたな。
正直あまり興味はないけど…
駿「別にいいけど…」
美音がそこまでお願いするなら行くしかない。
そう思い俺たちは体育館へ向かった。
美「わぁー!やっぱりうちの学校って美男美女が多いよね。」
まぁ…確かに顔が整っている奴は多いけど…
駿「そうかな。」
美「絶対そうだよ。駿介のクラスなんて特にかわいい子多いのに。彼女とか作らないの?駿介モテるでしょ?」
なんでそう言うこと…
駿「別に…」
俺は少し不貞腐れたようにそっぽを向いた。
そんな時、放送がかかった。
放「2学年の神崎駿介さん、神崎美音さん、いらっしゃいますか~?」
??
なぞに呼ばれた俺ら。