私の主治医はお兄ちゃん

美音side








司「では、今年のミスミスターコンの優勝者を発表しまーーーーす!!」


明るく覇気のある喋り方で盛り上げる司会。



突如参加することになったミスミスターコン。


こーゆーのは得意じゃないけど、、




私たちが出ないと困るって言ってたら断れないもんね。








そしてそのコンテストは残すところは結果発表のみ。







司「ではミスターコンから発表しまーーーす!圧倒的投票数が多かったのは………」







司「2学年、神崎駿介さん!!」


司会の人がそう言うと駿介にはライトが当てられ、会場内は黄色い声援に包まれた。



明らかに機嫌が悪そうな顔だ。


でも駿介が双子の兄で、ミスターコンに優勝するなんてなんか私幸せだな。





そんな気持ちとは裏腹に…





司「そ………て……次…は……」


グランと揺れた視界に私は思わずしゃがみこんだ。



司会の声すらもだんだん遠のいてくる。






駿「………ぉ!」









駆けつけてくれる駿介を見たのが最後で私は意識を失った。




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