私の主治医はお兄ちゃん
季節の変わり目
美音side
そして無事?文化祭も終わり季節は秋から冬へ。
〜平日。朝。〜
美「ケホケホ……」
季節の変わり目ってやつですね。
最近急激に寒くなったような……
この時期は本当苦手だ。
それはきっと私だけではないはず。
そろそろ駿介が迎えに来る時間だから外に出ておこうかなぁ。
今日は優也兄は朝早くから仕事に行っていない。
湊斗兄も当直で昨夜はいなかったらしい。
湊斗兄が帰ってくるのはきっとお昼過ぎになるかな。
お医者さんは本当忙しいなぁ。
そして外で待ってるけど……
……こない。
え。今日月曜日だよね??
思わず携帯を確認する私。
そして電話をかけた。
学校遅刻しちゃうよ。
プルルルル。プルルルル……
何度もコールはなっているのに一向に出ない駿介。
嫌な予感しかない。
…すると。
ガチャ。
駿『も…しもし……』
あ、でた。
美「あ、駿介!?あの……」
駿『わり。今日先に行って。ゴホ……』
プツッ。プー…プー…
出たかと思ったら一方的に切られた電話。
先に行ってって……
うん。わかった!
なんてなるわけないじゃん。
私は莉子に遅れると連絡してから一度駿介がいる実家に行くことにした。