私の主治医はお兄ちゃん
それからすぐに病院へ向かった。
病院に着いてすぐ駿介はストレッチャーで処置室へ連れていかれてしまい、私は1人処置室の近くにあるベンチで座って待っていた。
美「はぁ…」
朝食抜いたのがバレてしまった。
それに朝から体調あまり良くないし……
美「ケホケホ……」
あーーもし体調ひどかったらどうしよう……
そんな焦りがあると時が過ぎるのも早いもんで……
優「美音、おまたせ。」
美「駿介は?」
優「とりあえず様子見。今日はとりあえず入院させる。」
美「そう…なんだ。」
優「ってわけで次はお前な?こっちおいで。」
そう言いながら優也兄は私を診察室へと招いた。
優「とりあえず先に熱測って。」
美「う、うん…」
ピッと体温計のスイッチを入れると脇に挟んだ。
優「季節の変わり目は要注意だからな〜…ちょっと聴診させてね。」
そう言うと、優也兄は軽く前を開けると隙間からすっと滑り込ませるようにして聴診を始めた。
そして聴診が終わる頃になった体温計。
優「うん。喘鳴も聞こえない。熱も……36.8°C今のところ大丈夫そうだな。」
美「ぅん。大丈夫。」
優「ただし、ただでさえ体調崩しやすい時期なんだからちゃんとご飯は食べること。わかった?」
美「はぁい。」
優「じゃあ帰っていいよ。もう少ししたら送っていけるから待ってる?」
美「んーん。自分で帰れるよ。」
優「そっか。くれぐれも気をつけてな?」
美「分かった。じゃあお仕事頑張ってね!!」
そう言って私は病院をでた。