私の主治医はお兄ちゃん
美「ケホッ…ケホケホッ」
数学の時間。
私からしたら睡魔との戦いだった。
それにさっきより頻繁に出てくる咳。
体育、無茶しすぎたかなぁ。、、
そんなことを考えていると、斜め前の席の悠真くんがこっちを見ながら小声で話しかけてきた。
悠「美音、咳結構でてるけど大丈夫か?」
美「大丈夫っ悠真くんありがとう!ケホッ……」
授業中なので小声で私もそう言い返す。
大丈夫とは言ったもののって感じだなぁ。。。
美「はぁ。」
長く続く数学の授業。
あーあ。次のテストもやばいんだろうなぁ……
でも駿介に教えてもらうと…
怖いし………
うーん。。。
そんなことを考えていると私はいつのまにか眠っていて、気付けば授業も終わっていた。
莉「……お。美音。もう帰る時間だよ?」
美「え?もうそんな時間なの!??」
莉「んーてか今日は4時間目までだからね〜!美音今日1人だよね?私この後用事あるから一緒に帰れないんだけど……」
美「大丈夫だよ!ケホ…」
莉「本当??電話は出れるから何かあったら電話してね!」
美「分かった!じゃあね!」
私は家路についた。
1人で帰るの久しぶりだなぁ。
なんか寂しいかも。
通学路を1人でとぼとぼと歩くと後ろから声が聞こえた。
「美音!!」