私の主治医はお兄ちゃん
美「ちょっと……駿介!?」
俺は美音の腕を引っ張って歩いた。
駿「……んでだよ」
美「え?」
駿「ちょこちょこすんなよ。あぶねーだろ?」
美「ちょこちょこなんてしてないよ!」
駿「熱あるのに…学校なんて行くな。」
俺がそこまで言ったところで美音は立ち止まった。
美「駿介にはわからないよ!!今までたくさん我慢したもん!体調悪くて学校にもなかなか行けなくて、体育も出ちゃダメで。」
駿「……」
美「喘息持ってても体育は出来て、部活にも入れて…そんな駿介に私の気持ちなんて分かるわけない!!」
そう言って美音は走って言った。
駿「おい!美音!!」
悠「美音!!」
その後を追いかける鈴木。
なんでだよ…
美音をずっとみてきたのは俺だよ。
美音が辛い時支えてあげるのも。
居なくなった時見つけてあげるのも俺なのに。
なんで美音は俺の妹なんだよ。
なんで……
鈴木みたいに高校から一緒のやつに…
俺が美音のこと守るって決めたのに。
俺はその場でしゃがみこんだ。
体が熱い。
駿「ゴホ……ゴホゴホ…」
こんな時なんで俺の体は動かないんだよ。
湊「駿介!?」
そんな時後ろから湊斗兄の声が聞こえた。