私の主治医はお兄ちゃん





優「……で?美音が心配だったから病院抜け出して……それでここまで悪化させたと。ふーん。」


駿「いや……」


優「ん?何か違う?」


駿「違わないです…」



優「美音が心配な気持ちは誰よりも分かってるつもりだよ。でも今お前がする事はそこじゃねぇだろ。」


駿「ごめんなさい。」



優「……ったく。俺らの気持ちも少しは考えてくれよ。」


駿「……」













あれから。

マンションに行くと美音はうずくまっていて、湊斗兄も優兄もカンカンに怒っていた。



優「とりあえず俺は病院に戻らなきゃいけない。駿も美音もしばらく入院。いいな?」


駿「はい…」







湊「美音は眠ってるし、俺も付き合うよ。」


優「あぁ。悪りぃな。」









こうして再び病院へと連行される事になった俺らだった。






















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