私の主治医はお兄ちゃん
それから私は1人で病室へ戻った。
優也兄は病室まで送ると言ってくれたけど、そうしてもらわなかった。
1人になりたかったから。
心配してくれる駿介に一方的に当たって……
優也兄も本当だったら私に怒っていたはずなのに怒らなかった。
私本当最低だよな。
駿介が起きたら謝らないと…
私は病室へ着くとすぐにベッドに横たわり毛布にくるまった。
美「ふぇ……グスン。ごめん…なさい。」
小さい声でたくさん謝り…
そしてたくさん泣いた。
泣き疲れてもうなく体力すらないんじゃないかと思うくらいたくさん泣いた。
たまに嗚咽が混じるほど。
そして……
泣くことさえ辛くなり涙が止まってきたその頃。
ドクンッ
胸の辺りが急激に熱くなるのを感じ私はすぐに胸を押さえた。
美「痛…………っ」
あまりの痛みに止まっていた涙も再び溢れ出す。
なにこれ……
だれか…助けて……
美「駿……ゲホッゲホッゲホッ」
声も出ない。
あ…ナースコール…
押さないと………
手を伸ばそうとしたけど遅くて
私はそのまま意識を失った。