私の主治医はお兄ちゃん
ピピピピッ
優「……で?この熱で仕事行こうとしてたと。」
湊「だいぶ下がったし……」
優「俺昨日行ったよな?頼れって。」
湊「ごめん。」
優「それにさっきからぼーっとしてるみてーだし?まーこの熱じゃしょうがないけどさ。」
……怒ってる。確実に。
優「……ったく 本当お前は手のかかる弟だな。もちろん駿もだけど。」
……弟か。
そう言われるのも久しぶりな気がする。
弟ってよりもうお兄ちゃんって感じだし…
優「まぁいい。とりあえず解熱剤で様子みよう。俺ちょっと駿の様子もみてくっから。」
湊「え?」
優「駿のやつ俺に連絡くれた後くらいから熱で倒れてんだよ。」
……まじかよ。
俺のがうつったか?
優「ま、大したことはねぇからあまり気にすんな。お前はゆっくり自分の事だけ考えろよ。駿の様子見たら俺も病院行くから。」
湊「わかった。ありがとな。」
そう言って兄貴は部屋を出て行った。
そして俺は再び眠りについた。