私の主治医はお兄ちゃん



優『お前ら〜!またそのおもちゃ取り合いしてるのかー!じゃんけんで順番に遊びなさいっ!』

そう言われてじゃんけんをしても何故だか駿介とは勝負がつかない。



それは不思議と2人とも同じのを出すから。


永遠にアイコってやつ。




基本見る夢は同じだし、テストで間違えるところも同じ。



不思議と言葉にはならない言葉で駿介とはわかりあうことも出来た。








でもいつからだろう。

だんだんと駿介の考えてる事がわからなくなって、


前までは全く同じ点数だったテストもいつのまにか駿介が満点、私は成績が悪かった。



でも駿介はいつだって私の気持ちがわかっているようだった。








駿『美音みーつけた。』


美『駿介〜っ!グスン。』



広いデパートで迷子になっちゃった時も。

かくれんぼしてる途中、私が倉庫に隠れて、外側から鍵をかけられて出られなくなってしまったあの日も。




いつだって見つけてくれるのは駿介だった。









きっと今も、前も。

そしてこれからも私にとって駿介はかけがえのない存在なのかな。。。









そんな事を考えていた。











すると玄関がガチャリと開く音がした。



私は湊斗兄の部屋で、湊斗兄と優也兄と一緒にいる。



駿介はさっき部屋を覗いた時、眠ってた。





……それに。

直感だけど。


もし駿介が起きていたとしても玄関を開けたのは駿介じゃない気がする……
















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