私の主治医はお兄ちゃん




それから数日が経った。




駿「ゴホッゴホッゴホッ……」


湊斗、美音は完全に治っているが駿だけがまだ体調悪そうだ。




何事もなかったかのように実家で5人で暮らしている。

お袋にマンションの事は兄妹で相談してまだ話していない。




何かあった時の逃げ道は作っておきたいから。





美「じゃあ私、学校行ってくるね!」


優「1人で大丈夫か?」


美「平気だよ!学校には莉子だっているし!」


湊「なら…行きだけでも送ってく。俺も仕事行くし、ついでだ。」


美「湊斗兄ありがとう!」



そう言って早い時間から出勤の湊斗は美音を送ると2人で家を出た。





優「さて…と。俺も食器片付けたら駿の様子も見に行くかな。」


母「あ、なら…片付けは私がやるから優也くんは駿介くんを診てあげて。まだ体調悪そうだから。」



……


優「分かったよ。ありがとう。お袋。」









そう言って俺は駿介の部屋へ向かった。







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