私の主治医はお兄ちゃん
そしてママが角を曲がり見えなくなったところで……
悠「だぁぁぁーーーっ!緊張した!!美音ごめんな!?突然抱き寄せたりして!!」
美「え?あ…あの…悠真くん?」
悠「ここじゃなんだから…なんか食べ行こうぜ。帰りは病院まで送ってく。」
美「病院?!」
悠「あぁ…頼まれてんだよ。神崎に…」
神崎って…?
駿介にってこと??
悠「とりあえず…行くか。」
美「う、うん…そうだね!」
なんか私まだ状況理解できてないけど……
わけもわからず……
とりあえず私たちはカフェへ行く事にした。
美「…で。駿介に頼まれてたの?」
私は頼んだロイヤルミルクティを飲みながら悠真くんに聞いた。
悠「うん。とりあえずお母さんと美音を2人きりにさせないようにってさ。」
美「そう…なんだ。ねぇ…あの…さ。」
悠「ん?」
美「理由って聞いた??」
ぶっちゃけ…
お母さんの事あまり聞かれたくない。
それに私が…自分を傷つけた事とか……
悠「いや、理由は聞いてない。神崎がそれだけは言えねぇってさ。……愛されてんな。美音は。」
美「……愛さ!???そ、そそ、そんな事…」
悠「いーや。すげーよ。本当。」
美「いや!本当違うからっ!!」
顔を真っ赤にして慌てていたから…
悠「そりゃ俺の入る隙はねぇか。」
そう呟いた声は私の耳には届かなかった。