私の主治医はお兄ちゃん
美音side
母「私は悪くない!!!」
美「悪く…ないよ。ヒクッ…ママは……」
母「あなたに…ママなんて呼ばれたくない!!」
そう睨んでくるママの目は怒っているけどとても辛そうだった。
誰にも言えなかった思い。
母「その目……あの人に似ていて本当腹立つ。気色悪い!!」
きっと…
ずっと辛かったんだ。
ママは。
私は…ママみたいな事はないけど、
今まで駿介やお兄達が助けてくれなかったらどうなっていたか分からないことがたくさんある。
たくさん……あるから。
助けてくれたから
大丈夫だったから許せた気持ちがたくさんある。
でもママは違う。
怖い思いもして誰も助けてなんてもらえなくて
1人で抱えて
それをぶつける人も誰も居なくて……
すごくすごく辛かったんだ。
なにもしてあげられない。
心が………
…………………痛い。