私の主治医はお兄ちゃん
母「ねぇ美音ちゃん。一緒に死なない?もう辛いの。……死にたい。」
美「……まま?」
そう言って私の方を睨みつけるママの手には刃物が持たれていた。
美「ねぇ待って。ママ……考え直そう?お願い。ママ。」
母「無駄だよ。どうせ叫んだって誰も来ないんだから。私だって…そうだったんだから。」
美「……っ」
ママは涙を流しながらそう言って刃物を振り上げた。
…もうダメだ。
こんな事になるなら…
駿介と喧嘩なんてしなきゃ良かった。
もっといい子でいれば良かった。
どうせ死ぬなら思い切り走って、スポーツとかもたくさんしたかったな。
学校にももっと行きたかったよ。
そんな後悔ばかりが頭によぎった。
そしてママが刃物を振り下ろした瞬間
ドンッ!!