私の主治医はお兄ちゃん
優也side
瀬「ほい。終わったよ。」
優「ありがとな。瀬川。」
瀬「あぁ。いつでも頼んで。今日当直?」
優「そうだけど…」
瀬「大変だな。お前も。あ、そーいや駿介くんがお前になんか用あるらしいけど?」
優「え!?駿が!??ちょっとすぐ行ってくる!!」
瀬「可愛いな〜お前も。行ってこい。」
可愛いの意味はわからないけど……
とりあえず駿が話す気になってくれたのは嬉しい事だ。
俺は急いで駿介のとこへ向かった。
ノックをして病室に入るものの駿介は眠っていた。
優「駿??ったく…自分から呼んでおいて…」
駿「ハァ…ハァ…」
ん?息荒くないか?
俺が首元に手を当てると熱はかなりあるようだった。
優「駿〜ちょっとごめんな。」
そう言って常備している体温計を脇に挟むとグンと体温を教えてくれるメモリは上がっていき
優「40.7°C……」
やばいかもしれない。
…それに。
聴診器を当てなくても分かるほど呼吸の音が悪い。
喘息も出始めてるかもしれない。
俺はすぐナースコールから看護師に支持を飛ばした。
優「駿〜今起きれるか?駿〜!」
声をかけても荒い息遣いのみで返答がない。
看「神崎先生点滴です!」
優「ありがとう。もしかしたら発作が出るかも知らない。意識がないから挿管も準備しといて。」
看「はい!!」
瀬「俺モニターも持ってくるよ。」
ナースコールを聞いたのかすぐに駆けつけてくれた瀬川も対応してくれ、少しずつだけど駿介の容態は落ち着いてきた。