私の主治医はお兄ちゃん



〜次の日〜



優「駿おはよ。調子どーだ?」


駿「大丈夫。」


優「はいはい。聴診させてな〜。」



うん。音も悪くない。

あとはおとなしく寝ててくれれば良いんだけどなー。



優「大丈夫そうだな。無茶するとまた熱上がるだろうから今日は1日ベッドな。」


駿「分かってる。」


本当に分かってるのか……


優「なんかあったらいつでも言えよ?あ、そーいや今日親父が様子見に来るって。駿と美音の。」



駿「え、、母さんは?」


優「お袋は来ない。」


駿「そっか……」


優「うん。とりあえず次美音な。」





そう言って隣のベッドの美音の様子を見に行くと美音は小さくうずくまっていた。


優「美音!?どした?お腹痛い??」


俺が聞いても首を横に振るだけで何も喋らない美音。




優「とりあえず聴診するな?」


おとなしく横になってピクリとも動かない美音とは目が合わない。



優「終わったよ。美音〜どうした?」


美「早く退院したい。」


優「そうだな。美音は体調悪いわけじゃないしな。今日俺が帰るとき一緒にマンション帰ろっか。」


俺がそう言うと美音は俺を見て頷いた。


優「やっと目があった。」


俺がそう言うと美音はニコリと笑った。






美「いつ帰れるの?何時?もう着替えてもいい?」


優「待て待て待て。お昼前になるだろうからまだ駿と一緒にゆっくりしてて。」


美「分かった!」



そして俺はカーテンをガラリとあけて病室を出た。



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