私の主治医はお兄ちゃん




悠「はい。終わり!」


美「ありがとう。これ…」


悠真くんが手当てし終わった後、手首につけてくれたリストバンドを指差して言った。


悠「これ俺とお揃い!たまにはこーゆーのもいいだろ?」

そう言ってやんちゃそうな顔で悠真くんは笑った。




美「どうしてそんなに優しくしてくれるの?」


どうして私には助けてくれる人や心配してくれる人がいるんだろう。


どうして私には辛い時見つけてくれる人が居るんだろう。




悠「俺も美音に助けてもらったから…」


助けてもらったって…?


あぁ…体育祭の時の…


美「だってあれは…私が保健の先生のお手伝いしてたから……」




悠「体育祭の時じゃねぇよ。もっと前。」



美「もっと……前??」




私が考え込んでいると悠真くんはニコリと優しく笑って話をしだした。









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